出町柳写真展の準備
5月中旬から6月にかけて、出町柳駅前の町内で写真展をやろうと有志で準備を進めています。「出町柳今昔写真展」です。ということで、今この町の昔の写真を集めています。ところがこれが意外と難しい。
この企画の発端は、町内会などでこの地域に昔から住んでいる方たちの話を聞く機会が時々あるのですが、その話がおもしろいのです。例えばかぜのねの裏は昔牧場だったとか、出町柳駅前の道は今出川通りよりも賑わっていたとか、この近くに映画館もあったそうです。--pagebreak--そんな昔でなくても、数年前まで駅前の道は客待ちのタクシーがずらっと並んでいて、町内の人たちは身体を張ってタクシー会社と渉り合ったという話も当事者たちから聞きました。自転車の不法駐輪も半端ではなかったそうです。
実はこの町内の高齢化は深刻です。今はまだ元気なリーダーが何人かいますが、少しずつ町内から昔の人たちが減ってきています。そういう人たちから話を聞いたり、写真を集められるのは今しかないのではないか。そんな思いが町内会に参加した新参者数人の中にありました。そうした仲間で実行委員会を作って写真展の準備を始めたというわけです。
ところが町の写真というのは意外とないんですね。町内の方に昔のアルバムを見せてもらっても、写真館で撮影されたものや、旅行先での写真が多かったりで、町内の風景がわかるものがあまりありません。よくよく考えれば、誰だって家の前や近所の風景をわざわざ撮らないですよね。それでもやはり町内の方のアルバムが一番おもしろいです。もちろんその他にも市役所の各部署、区役所や京都府資料館や新聞社などにも問い合わせています。京極の歴史探検団の方にもいろいろ教えてもらいました。
本当は地域の方からゆっくりお話を聞いて、記録に残していきたいとも思っているのですが、今は写真展の日程までに写真を集めるのに必死です。このブログを読んで下さっている方にも、何か情報がありましたらお知らせくださいますようお願いします。実行委員会に参加したいという方も募集中です。今のところ、金曜日の17時くらいからミーティングをしていることが多いです。写真展のお知らせを近日中にウェブに掲載することができるよう、もうしばらくもがいてみます。
3年前のかぜのね。
そんなに昔でなくても、この地域はどんどん変わっています。
変えているところ…。