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高橋修さん講演会の報告


昨日は高橋修さんの講演会が「かぜのね」でありました。高橋さんはペシャワール会の農業指導員で、伊藤和也さんと一緒に現地で活動した方です。もう70代後半ですが、シャキッとしていて、時には笑いも織り交ぜながら、長い時間お話をしてくださいました。

とても多くの方が来場されて、高橋さんが講演をされる部屋はあっという間にいっぱいになってしまったので、もうひとつの部屋にテレビを置いて、その部屋でもお話が聞けるようにしました。

ところが音声の問題が発生して、前半は高橋さんのお話が聞きづらかったと思います。テレビの部屋の皆さんには、申し訳ありませんでした。

 

お話の内容は、主にアフガニスタンでの農業の試みと伊藤さんの思い出でした。芋、ソバ、大豆、飼料、ブドウ、お茶、除虫菊など、展示された写真にもある作物を作る際にさまざまな困難を乗り越え、工夫をされてきました。その中でも印象深かったのは、初めは農業について教えるという、どちらかというと「上から目線」でペシャワール会の「農業計画」に取り組んだ伊藤さんが変わっていったという話です。転換期は日本の麦を現地で育てた際に何年もうまくいかなかったのですが、現地のやり方を聞いてやるようになってからうまくいくようになったという経験だそうです。それ以来、伊藤さんは地元の人たちのやり方を教えてもらい、一緒に問題を解決していくというスタンスに大きく変わったと、高橋さんはとても評価していました。

伊藤和也さんのご両親も講演会に少し参加されました。写真の展示を見ながら「和也の写真が合う会場だ」と言ってくださいました。その一言で、これまでの苦労が吹き飛びます。

 トイレ前の菜の花

講演会の後には、三重から参加したという大学生とお話しました。彼らは現在医学部の2年生ですが、「かぜのね」のようにカフェを三重で開こうと準備をしているそうです。「夢を語り合う場を作りたい」という動機。ステキですね。「Cafe&Bar O+(オープラス)」という名前です。お互い、ちゃんと開店できるといいですね。がんばりましょう。

彼ら以外にも、多くの方とお話しすることができて、実りの多い日となりました。これも、伊藤さんのおかげですね。彼がアフガニスタンでやろうとしていたことの想いを引き継いで、「かぜのね」でも京都でできることから地道にやっていきたいと思っています。
 

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