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協同経営でも


かぜのねには社長や店長はいません。というか、全員社長で店長。4人で協同経営をしています。毎日お店で働いている3人と以前ブログ(5/14)でも紹介した海南(映画監督)の4人です。海南は私(春山)が学生の時にNGOで一緒に活動をしていた古い友人です。毎日一緒に働いている福永(こうちゃん)と川辺(まどかちゃん)は私の前の職場で知り合いました。
 

かぜのねを始める前に協同経営でやるんだと伝えると、多くの人は「それは絶対やめた方がよい」と心配してくれました。--pagebreak--協同経営は意見をまとめるのが大変で、対立したりしてうまくいかなくなるケースが多いそうです。実際に2人でお店を開いていたけれど、うまくいかなくなった友人も心配していろいろ伝授してくれました。
 

確かにピラミッド型(店長がいて、他のスタッフはその人の指示のもと動く)の方が意思決定の方法はシンプルでわかりやすいかも知れません。責任の所在も明確です。協同経営の場合は、いちいち皆で話し合って決めることが多いので、コミュニケーションを取らなければならないことが多くて大変です。
 

でもよくよく考えると、どんな職場だってコミュニケーションはつきもので、多くの勤め人の問題は上司、同僚、部下とのコミュニケーションだったりするのではないでしょうか。人間関係は無限の取り合わせと多様性があるので、一概に楽な関係はないような気がします。もしも会社が楽なのだとしたら、それは対等な関係を築くことを止めてしまったからかもしれない…とも思ったりします。
 

それに、協同経営のメリットもたくさんあるんですよ。一方的な雇われでないので、一人ひとりが主体的に経営に対して取り組みます。誰かの指示を待つのではなく、自分の担当分野をはじめとしてそれぞれが責任を持ってやらないと、自分たちの明日のお給料がなくなってしまいます…。お店がヒマな時も、やらなければならないことはそれぞれたくさんあるので、時間を有効利用させて動きます。
 

それぞれの得意分野をうまく引き出せた時は、一人で経営するよりももっと可能性が広がると確信しています。かぜのねの場合、私にはこうちゃんのようにおいしいご飯を作ってそこにいる人を幸せにし、リラックスさせることはできません。まどかちゃんのセンスが、かぜのねの空間を演出して、雰囲気を醸し出していると思います。そして、海南の厳しい経営眼にさらされず緊張感がなかったら、かぜのねは1年ももたなかったかもしれません。…えっと、たぶん私にも何かしらの役割はあるんだと思います。
 

少なくともかぜのねの場合は、この4人の得意分野がある程度うまく組み合わさって、この雰囲気ができているのではないかと思っています。もちろん課題はないわけではないです。でもまだ2年目だし、多少課題があるくらいの方がよいかな。ということで、今回は協同経営でもできるもん!という強がりブログでした。
 


 

来週から2週間お休みをいただきます。皆さんもよい夏をお過ごしください。
 

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