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スモール事業イズ・ビューティフル!


先々週に左京ワンダーランドについて少し書きましたが、そのスタンプラリーがとうとう始まりました。参加店はそれぞれ星座スタンプを持っています。お店で買い物やお食事をされた際にスタンプを押してもらって、5つたまると特製マッチ箱がプレゼントされます。マッチ箱の中に当たりが入っていたら、ステキな賞品がもらえます。かぜのねの星座はいるか座です。スタンプもかわいい! 実行委員会の人たちがスタンプも看板も用意してくれました。--pagebreak--

 
 

ワンダーランドのパンフレット、みましたか? 個人的には内側の地図が使える!と思いました。スタンプラリー参加店や協賛店が載っていいて、見やすいし、コンパクトだし、いろんな場面で使えそうです。なんといっても個性豊かなお店が小さいところも含めて載っているのが嬉しい。この地図を見て早速訪ねてみたお店もあります。
 

私が左京区がおもしろいと思う大きな理由の一つは、こういった小さな個人営業のお店が多いことです。マクドナルドとかスターバックスとかって、この辺には少ないと思いませんか? その代りに小さなカフェや本屋やパン屋さんなどのお店ががんばっています。ん?「がんばってる」という表現はなじまないかな? ゆるゆるーと肩の力を抜いて、それぞれのペースで営業しています。だから私もその時の気分で行きたいと思うお店を選ぶことができるんです。今日はあのおじちゃんの家庭料理を突きつつ呑みたいから屯風に行こうとか、おにいちゃんのダジャレをききつつフランス家庭料理をお腹いっぱい食べたいからアルザスに行こうとか、何でも聞いてくれそうなおにいさんと外でビール&ブリトーを食べたいからChilly Waterに寄ってしまえ、とかとか…。自転車で回れる範囲に魅力的なお店がたくさんあるので、正直最近は四条の方にも行っていません。
 

今書いていて思ったのですが、お店といいつつ、そこにいる人に会いに行っているのかも知れませんね。私は。その点、大きなお店やチェーン店はお店の人たちの個性を楽しむということがしにくいです。
 

それと、私は気づいたんです。左京区の多くのお店は事業を拡大することに躍起になっている人が少ないということを。ある店主は毎年、8月の1ヶ月間、お店を休んで海外に行ってしまいます。そこで材料を購入してきたり、料理のヒントを得たりとかしているのでしょうけど、でもでも1ヶ月も休んでしまうその思い切りのよさ! そんなに休む理由を聞いたことがあるのですが、理由の一つに売り上げの調整をしていることも含まれていました。売り上げが一定額を超えると消費税をつけなければなくなるのです。そうするとお客さんにとっても煩わしいので、売り上げがその額を超えないように休んでいるそうです。
 

彼は人も雇いません。バイトを雇うと、その人件費分余計に稼ぐか単価を高くしなければなりません。自分でできる範囲の営業にあえてとどめているようです。私はそれらの話を聞いた時に、猛烈に共感したのを覚えています。少しでも多く稼いで、お店を増やしていくのが「成功者」と呼ばれているようですが、それよりも、自分の納得する仕事を自分のペースで丁寧にして、そこそこ暮らしていける人の方がよっぽど私にとってはうらやましい。
 

これは私の勝手な推測ですが、ある程度似たような想いの店主が左京区には多いのではないでしょうか。その価値観がこの地域の空気に大きく影響しているように思うのです。
 

まだまだ左京区については語りたいことがたくさんあるのですが、すでに今日はたくさん書いてしまったので、一旦これでおしまいにします。また近いうちに左京区について書きます(止まりませんー)。
 

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