パレスチナの子供たち
カフェの奥にある多目的スペースでは、12日から豊田直巳さんの写真展を開催しています。テーマは「パレスチナ・ガザの子どもたち」です。畳部屋なので、ゆっくりと座って写真をみることもできるように、低い机の上に並べました。--pagebreak--
この写真に写っている子どもたちはいったいどんな空気の中で生活しているんだろう、と想像してみます。もちろんそんなことわかりっこないのですが、当たり前のように戦車が通り、家が壊され、友人や近所の人たちが殺される日々…あまりにも今の私の住んでいる社会とかけ離れた環境に、気が遠くなるような思いがします。イスラエルが勝手に作った分離壁が思いのほか高いことにもびっくりしました。親や祖父母の代からこんな理不尽な状況が続いていて、なおかつ世界の人々がそれに対して何も言わないとなれば、私だったらどう思うだろう…。写真の中の子どもたちの目が印象的でした。
パレスチナの問題ってどうなっているの?という人たちのために、資料もいくつかご用意しました。パレスチナの問題に取り組む人たちがわかりやすくコンパクトに問題をまとめてくれたものです。また、会場では豊田さんが出版された写真集や書籍も販売しています。
宗教とか政治とかが絡んでいて難しそうなパレスチナ問題ですが、シンプルに「そこで暮らしている人たち」の視点で彼らの生活環境について思いをはせてみるだけでも意味があるのではないかなぁと私は思います。
写真展は5月23日(土)まで開催しています(18日の月曜日はお休みさせていただきます)。ぜひ、忙しい日常を一瞬抜け出して、写真の中の子どもたちに会いに来てください。なお、写真展は25日(月)から29日(金)まで、京都大学内でも展示されます。そして、29日(金)の18時半から豊田さんの講演会が京大の人間・環境学研究科棟の地下講義室でありますので、こちらもぜひご参加ください。皆さまのお越しをお待ちしています。