保養キャンプのこと
10月第4週は水曜日から日曜日まで、ゴー!ゴー!ワクワクキャンプ(ゴーワク)が写真展と上映会を開催します。
ゴーワクは原発事故のあとの保養キャンプです。いろいろな事情で放射能の汚染濃度が高い地区に暮らし続ける人たち、特に子どもたちに、せめて休みの間だけでも放射能のことを気にせず過ごしてもらうためのキャンプです。
かぜのねのキッチン担当のなっちゃんがゴーワクの言い出しっぺの一人で、はじめからずっと関わっています。若いのに、お母さんみたいです。--pagebreak--まぁ、かぜのねでも一番しっかりしていると言われてますが。
私自身はゴーワクには直接参加したことがなくて、いつも横からみているだけですが、とっても大切な活動だなぁと思っています。若い人たちが中心になって企画していて、そのまわりの人たちも入れ替わり立ち替わりキャンプ中は手伝いにいっているけれど、だんだん関わる人が少なくなって、運営は大変みたい。放射能は急には減らないので、保養キャンプはこれからもまだまだ続けていく必要があります。でも皆ボランティアでお金も自分たちで調達してやらなくてはならないなんて…。
私たちはこれからずっと放射能に汚染された空気や食べもの、そして土地などとつきあっていかなければなりません。そして多くの場合、政府や専門家は本当のことをすぐに伝えず、アテにならないことも悲しいけれどわかりました。こうなったら、自分たちでできることはやらないと手遅れになってしまう。
比較的汚染の少ない京都に住んでいる私たちにできることはたくさんあります。そのうちの一つがゴーワクのような保養キャンプです。でも私たちもいろいろと忙しい。それぞれがあまり無理をしすぎない範囲で、できることをやっていったらいいんだろうなぁと思います。
実際私も他にやりたいことがあるので、実際のキャンプのお手伝いはできませんが、こうやってゴーワクのことを多くの人に知ってもらうことも自分のできることの一つだと思って書いています。お金のある人はカンパしたらいいし、時間のある人は手伝いにいったらいいし、物資のある人は直接モノを提供したらいいし…多くの人たちが関われば、それぞれの負担も少なく、助け合いの輪は広がる…かな?
ぜひ写真展をみたり報告を聞いたりしにきてください。そして、共感する方は、それぞれの方法で関わってみてはいかがでしょうか。
ゴー!ゴー!ワクワクキャンプ
http://55wakuwaku.jugem.jp/
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『ゴー!ゴー!ワクワクキャンプ写真展&映像上映とお話会
―”原子力”がもたらしたものって?―』
2011年3月、東日本を襲った大地震、大津波、そして原発事故。
それらは多くの人々の命と日々の営みを奪い去り、それまでの生活を一変させました。
西に住むわたしたちができることは何だろうか。
それが、こどもたちを放射能から遠ざけるための「保養キャンプ」を実施することでした。
こどもも保護者も、ほんの一時でも被ばくの不安から解放され、心身の疲れを癒すための保養キャンプ。
2011年5月から2014年夏までに開催した計6回のキャンプの様子をお届けします。
原子力・震災関連の映像上映やお話会も同時開催いたします。
【日程】 10月22日(水)~26日(日)11時~21時 (写真展)
※最終日は20時まで
入場無料(上映会・お話会は別途参加費あり)
【場所】 多目的カフェ かぜのね (京都・出町柳)
住所/京都市左京区田中下柳町7-2 (京阪・叡電 出町柳駅から徒歩約2分)
電話/075-721-4522
URL/http://www.kazenone.org/
【上映会・お話会】※内容について詳細はメール下部に記載しています。
22日(水) TV特集など随時上映
参加費:無料
23日(木) 18時半~20時半 『逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者』上映
解説:宇野田陽子
参加費:500円
24日(金) TV特集など随時上映
参加費:無料
25日(土) 14時~16時半 お話会「被災してから今まで」
話し手:原田禎忠 (宮城県仙台市在住)
参加費:500円
18時~20時 『ジャビルカ』上映
解説:細川弘明
参加費:500円
26日(日) 13時~14時半 『内部被ばくを生き抜く』上映
参加費:500円
14時半~17時 保養プログラム合同報告会と交流会
参加費:無料(カンパ歓迎)
※すべて予約不要ですが、人数把握のため事前にご連絡いただけると嬉しいです
※上映作品が増える場合があります。最新情報についてはゴーワクブログ(http//55wakuwaku.jugem.jp/)をご覧ください
【問い合わせ先】 55wakuwakucamp@gmail.com /080-1403-0979(芝)
【映像作品・お話会について】
●『逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者』 監督:飯田基晴
…障害があるということは、災害時には普段以上のハンディとなる―未曾有の大災害の中、障害を持つ人々に何が起きたのか?福島県を中心に、被災した障害者とそこに関わる人々の証言をまとめた。
●『ジャビルカ』 監督:デビッド・ブラッドベリ
…原子力発電に必要なウラン。日本の原発で使われるウランはどこからやって来るのか?ウラン鉱山開発計画が持ち上がったオーストラリア・ジャビルカ地区。そこは先住民族アボリジニの聖地であった―。
●『内部被ばくを生き抜く』 監督:鎌仲ひとみ
…2011年3月、日本で原発が爆発し、大量の放射性物質が放出された。変えようのない事実、被ばくの現実と向き合いながら、この世界を生き抜いていくためにどうすれば良いのだろうか?
●お話会「被災してから今まで」
…宮城県角田市(福島県との県境)で無農薬野菜を育て、薪ストーブで暖をとり、生活を営んでいた原田禎忠さん。試行錯誤と葛藤の末、仙台市へ家族4人での移住(避難)を決意した。県境で止まらない放射能の飛散、奪われた土と木のある暮らし、こどもたちの健康への心配…。「今も納得はできない」。それでもできることをして生きていくしかない。複雑で繊細な部分の思いをお話しいただきます。
●保養プログラム合同報告会と交流会
…震災以降、こどもの健康を守るための「保養プログラム」が全国各地で実施されました。「保養」とは何か?意義や目的、課題などを保養実施者たちの報告とともに話し合います。「保養」を知らない方は是非!気軽にいらしてください。