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散財の言い訳


今年から、第3月曜日は「まるまるいちにち商店街」と「陶芸教室」をかぜのねで開催しています。陶芸教室は多目的スペースで、いちにち商店街は定休日で空いているカフェスペースで。商店街への出店者やお客さん、陶芸教室の参加者、子どもたちなどいろんな人たちが出入りします。活気のある1日です。 
 

 

 

実は私、この日にかぜのねにいると結構散財してしまいます。--pagebreak--ハンドマッサージでうっとりし、朝ごはん用のパンを購入し、様々なスイーツ、シンプルな石鹸も家用に。お昼ごはんもここで調達。たぶん、一つ一つの商品の値段としてはそれほど安い部類には入らないものも多いです。だから、気をつけないとお財布がすぐ軽~くなってしまいます。
 

でもね、私はそれでもいいかなと思っていたりもするのです。
 

私はできれば大きな会社が工場で作ったものよりも、目の前の人が自分で作ったものを買いたいと思っています。なぜならば、その方が安心だから。例えば工場で作った食べ物にはどういう材料が使われているかわからないし、もしかしたら商品がつくられる過程で理不尽なことをしているかも知れません(労働者に不当に安い賃金で働かせていたり、環境を汚染したり…)。それに、よくスーパーに売られている商品って広告やコマーシャルに結構お金をかけていると思うんです。その広告代も料金に含まれていると思うとバカらしくありませんか?
 

できれば、私が支払ったお金はその材料を作った農家さんや調理したり販売したりした人たちにできる限り還元したい。そう思うと、いちにち商店街に出店した人たちの商品を買うという行為は私にとってはとても気持ちのいいことなのです。ここの出店者の多くは店舗を持たない個人(家族や団体もあるけれど)で、自分が作ったものをいちにち商店街をはじめとするいろんな市(いち)で販売するというスタイルをとっています。おむすびや焼き菓子、天然酵母パン、手作り石鹸、ベジパオズ(野菜マン)、雑貨、自分の作ったCD・楽器などなど、10店舗弱が参加しています。
 

さらに、彼らの商品を買うと地域の中でお金が回るという効果もあります。大きな会社の商品を買ったら、もちろん一部のお金は地域の小売店に入る場合もあるけれど、あとは中央の会社に集約されます。でもいちにち商店街で商品を買ったら、出店者の人たちにそのお金は直接入り、彼らがまた地域でそのお金を使ったら、この地域の中でお金がぐるぐる回ります。巡りめぐってかぜのねにそのお金が返ってきて私のお給料になるかもしれないし、近所のお店でそのお金を使うかもしれない。
 

お金が動くということは、モノやサービスがその地域で動くということ。比較的身近に暮らしている人たちの間で得意分野を活かしてお互いの生活を豊かにするためにお金が動いているとも考えられます。ちょっと大げさに言うと、助け合いみたいな感じに近いかな? すべてのお金を地域内で回す必要はないと思うけれど、少なくとも多国籍企業のように大きな企業をますます強くさせるためにお金を使うよりも、自立して仕事をしている人たちが増えるようにお金も使いたい。
 

私が使うお金はたかが知れているけれど、それぞれの消費者が何にお金を使うのかということを考え始めたら、社会はゴロッと変わるんじゃないだろうかと妄想したりしています。だから商品の価格だけではなくて、誰から買うのかとか、どういった材料を使っているのかとか、そういった基準ももっと一般的になるといいなぁと思います。うーん、私は理屈っぽいですね。
 

ま、なんにせよ、楽しくおいしい1日が過ごせるまるまるいちにち商店街にぜひ一度ご参加ください。材料のこととか考えると、そういうほど値段が高いわけでもないです(ここまで書いておいてすみません…)。陶芸教室もとってもいい感じです。これについてはまた後日書こうかな。
 

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